other sections
FNMATCH(3) | Linux Programmer's Manual | FNMATCH(3) |
名前¶
fnmatch - ファイル名またはパス名へのマッチを行う
書式¶
#include <fnmatch.h>
int fnmatch(const char *pattern, const char *string, int flags);
説明¶
fnmatch() 関数は strings 引数が pattern 引数にマッチするかをチェックする。 pattern にはシェルのワイルドカードパターンを与える (glob(7) 参照)。
flags 引数により動作を変更できる。 flags は以下のフラグのビット毎の OR で指定する。
- FNM_NOESCAPE
- このフラグがセットされていると、バックスラッシュ (\) をエスケープ文字 ではなく通常の文字として扱う。
- FNM_PATHNAME
- このフラグがセットされていると、 string 中のスラッシュ (/) を pattern にあるスラッシュそのものにだけマッチさせ、 アスタリスク (*) や疑問符 (?) のメタキャラクターや、 スラッシュを含むブラケット表現 ([]) にはマッチさせない。
- FNM_PERIOD
- このフラグがセットされていると、 string の先頭ピリオド (leading period) は pattern 中のピリオドそのものにしかマッチしない。先頭ピリオドとは、 string の最初の文字位置にあるピリオドのことである。ただし FNM_PATHNAME フラグが同時にセットされている場合には、スラッシュの直後に続くピリオド も先頭ピリオドとみなされる。
- FNM_FILE_NAME
- これは FNM_PATHNAME に対する GNU での同義語である.
- FNM_LEADING_DIR
- このフラグは GNU での拡張である。これがセットされている場合には、 パターンが string の最初の部分 (にスラッシュを付けたもの) にマッチすれば、 マッチしたものとみなされる。 このフラグは主として glibc で内部的に使用するもので、そのためにのみ実装されている。
- FNM_CASEFOLD
- このフラグは GNU での拡張である。これがセットされている場合には、 パターンのマッチに大文字小文字が区別されない。
- FNM_EXTMATCH
- If this flag (a GNU extension) is set, extended patterns are supported, as introduced by 'ksh' and now supported by other shells. The extended format is as follows, with pattern-list being a '|' separated list of patterns.
- '?(pattern-list)'
- The pattern matches if zero or one occurrences of any of the patterns in the pattern-list match the input string.
- '*(pattern-list)'
- The pattern matches if zero or more occurrences of any of the patterns in the pattern-list match the input string.
- '+(pattern-list)'
- The pattern matches if one or more occurrences of any of the patterns in the pattern-list match the input string.
- '@(pattern-list)'
- The pattern matches if exactly one occurrence of any of the patterns in the pattern-list match the input string.
- '!(pattern-list)'
- The pattern matches if the input string cannot be matched with any of the patterns in the pattern-list.
返り値¶
string が pattern にマッチすれば 0 を返す。マッチしなかった場合には FNM_NOMATCH を返す。エラーの場合にはそれ以外の非ゼロ値を返す。
属性¶
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値 |
fnmatch() | Thread safety | MT-Safe env locale |
準拠¶
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, POSIX.2. FNM_FILE_NAME, FNM_LEADING_DIR, FNM_CASEFOLD フラグは GNU の拡張である。
関連項目¶
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2019-03-06 | GNU |