MKTEMP(3) | Linux Programmer's Manual | MKTEMP(3) |
名前¶
mktemp - 他と重ならないテンポラリファイル名を作成する
書式¶
#include <stdlib.h>
char *mktemp(char *template);
mktemp():
- glibc 2.12 以降:
- (_XOPEN_SOURCE >= 500) && !
(_POSIX_C_SOURCE >= 200112L)
|| /* Glibc since 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc <= 2.19: */ _SVID_SOURCE || _BSD_SOURCE - glibc 2.12 より前:
- _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500
説明¶
決してこの関数は使用しないこと。「バグ」を参照。
関数 mktemp() は引数 template から他と重ならない テンポラリファイル名を作成する。引数 template で指示する文字配列 の後6文字は XXXXXX である必要がある。この部分がファイル名を他と 重ならないにするような文字で置き換えられる。 template は書き換えられるため、文字列定数ではなく文字配列として宣言するように しなければならない。
返り値¶
関数 mktemp() は常に template を戻す。 一意な名前が作成された場合、 template の最後の 6 バイトに 他と重ならない名前 (それまでに出ていない名前) になるような値が格納される。 一意な名前が作成できなかった場合には、 template には空文字列がセットされ、 errno にエラーを示す値がセットされる。
エラー¶
- EINVAL
- 引数 template で指示された文字列の後6文字が XXXXXX でない。
属性¶
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値 |
mktemp() | Thread safety | MT-Safe |
準拠¶
4.3BSD, POSIX.1-2001. POSIX.1-2008 では mktemp() の仕様が削除されている。
バグ¶
mktemp() を決して使わないこと。4.3BSD 系の実装や XXXXXX を プロセス ID と1文字により置き換える方式ではせいぜい26の名前を返す ことができるにすぎない。 この名前は簡単に推測できることや、その名前がすでに存在しているかどうか テストして、そのファイルをオープンする間に競合がある事から、 mktemp() を使うのは毎回セキュリティリスクをおかすことになる。 この競合は mkstemp(3) や mkdtemp(3) を使うことで避けられる。
関連項目¶
mktemp(1), mkdtemp(3), mkstemp(3), tempnam(3), tmpfile(3), tmpnam(3)
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2017-09-15 | GNU |