ISWUPPER(3) | Linux Programmer's Manual | ISWUPPER(3) |
名前¶
iswupper - 大文字ワイド文字かどうかを調べる
書式¶
#include <wctype.h>
int iswupper(wint_t wc);
説明¶
iswupper() 関数は、 isupper(3) に対応するワイド文字関数である。 この関数は、wc がワイド文字クラス "upper" に属するワイド文字かど うかを調べる。
ワイド文字クラス "upper" はワイド文字クラス "alpha" のサブクラスであり、 したがってワイド文字クラス "alnum" とその親クラスである "graph", さらに その親クラスである "print" のサブクラスでもある。
ワイド文字クラス "print" のサブクラスなので、ワイド文字クラス "upper" はワイド文字クラス "cntrl" と共通部分を持たない。
ワイド文字クラス "graph" のサブクラスなので、ワイド文字クラス "upper" はワイド文字クラス "space" とそのサブクラスである "blank" と共通 部分を持たない。
ワイド文字クラス "alnum" のサブクラスなので、ワイド文字クラス "upper" はワイド文字クラス "punct" と共通部分を持たない。
ワイド文字クラス "alpha" のサブクラスなので、ワイド文字クラス "upper" はワイド文字クラス "digit" と共通部分を持たない。
ワイド文字クラス "upper" は少なくとも、wc と towupper(wc) が等しくなり、かつ towupper(wc) と異なるような文字を含む。
ワイド文字クラス "upper" は少なくとも 'A' から 'Z' を必ず含む。
返り値¶
iswupper() 関数は、wc がワイド文字クラス "upper" に属するワイド文字ならば 0 でない値を返す。そうでなければ 0 を返す。
属性¶
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値 |
iswupper() | Thread safety | MT-Safe locale |
準拠¶
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, C99.
注意¶
iswupper() の動作は、現在のロケールの LC_CTYPE カテゴリーに依存する。
この関数で Unicode 文字を扱うのはあまり適切でない。 なぜなら、Unicode には、大文字 (upper case)・小文字 (lower case)・ タイトル文字 (title case) という 3 つの "case" が含まれているからである。
関連項目¶
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2015-08-08 | GNU |