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名前¶
install - ファイルをコピーし属性を設定する
書式¶
install
[オプション]... SOURCE DEST
(第一形式)
install [オプション]...
SOURCE... DIRECTORY (第二形式)
install -d
[オプション]...
DIRECTORY... (第三形式)
説明¶
最初の二つの形式では、SOURCEファイルをDESTファイルへ、 もしくは、複数のSOURCEファイルをDIRECTORYディレクトリ下へコピーし、 アクセス権および所有者/グループを設定する。 三番目の形式では、指定されたDIRECTORYディレクトリを (親ディレクトリが存在しなければそれも含めて)生成する。
- -b, --backup
- 変更前にバックアップを作成する。
- -c
- 無視する。
- -d, --directory
- 全ての引数をディレクトリ名とみなし、 指定されたディレクトリを(親ディレクトリが存在しなければそれも含めて)生成する。
- -D
- DESTファイルにコピーするために必要な全ディレクトリ構造を (それがない場合は)前もって作成する。 それから、SOURCEファイルをDESTファイルへコピーする。 第一形式の場合に便利である。
- -g, --group=GROUP
- グループ所有権を設定する。デフォルトではプロセスが属する現在のグループ。
- -m, --mode=MODE
- (chmodと同様な形式で)アクセス権を設定する。デフォルトではrwxr-xr-x。
- -o, --owner=OWNER
- 所有者を設定する。(但し、スーパーユーザのみ。)
- -p, --preserve-timestamps
- コピー先ファイルの最終アクセス時刻と最終修正時刻をSOURCEファイルと合わせる。
- -s, --strip
- シンボルテーブルを切り捨てる。但し、第一形式および第二形式の場合のみ。
- -S, --suffix=SUFFIX
- バックアップファイルを作る際の添字を指定する。
- --verbose
- ディレクトリを作成するたびに、その名前を表示する。
- -V, --version-control=WORD
- バックアップファイルの命名方法を指定する。
- --help
- 使用方法を表示して正常終了する。
- --version
- バージョン情報を出力して正常終了する。
環境変数SIMPLE_BACKUP_SUFFIXが設定されていない場合、 バックアップファイルを作る際の添字は ~ である。 バックアップファイルの命名方法は、環境変数VERSION_CONTROLで指定する。 指定する値は以下の通り。
- t, numbered
- 番号の拡張子を持つバックアップを作成する。
- nil, existing
- 番号の拡張子を持つバックアップがすでにある場合には、 番号の拡張子を持つバックアップを、 そうでない場合には単純なバックアップを作成する。
- never, simple
- 常に単純なバックアップを作成する。
バグレポート¶
バグレポートは<bug-fileutils@gnu.org>へ。
関連項目¶
install の完全なドキュメントはinfoマニュアルとしてメンテナンスされている。 info と install が正しくインストールされていれば、次のコマンド
- info install
で完全なマニュアルを参照することができる。
November 1998 | GNU fileutils 4.0 |