CHSH(1) | User Commands | CHSH(1) |
名前¶
chsh - ユーザのログインシェルを変更する
書式¶
chsh [-s shell] [-l] [-h] [-v] [username]
読者へのご注意¶
これは、util-linux 版の chsh コマンドのマニュアルである。chsh コマンドの実装には、いくつかの系統がある。御使用のディストリビューションが util-linux 版以外の chsh コマンドを採用している場合には、 動作やオプションがここで説明しているものとかなり違っているかもしれない。 そういうときは、英語版しかないかもしれないが、お手元の chsh コマンドに付属するマニュアルに当たってみていただきたい。
説明¶
chsh の用途は、ユーザのログインシェルを変更することである。 コマンドラインでシェルを指定しないと、chsh は、プロンプトを出して、シェルを何にするかとたずねてくる。
chsh は、libuser ライブラリとリンクしていれば、ユーザアカウント情報がローカルにない場合 (kerberos や LDAP などを使用している場合) にも対応する。 リンクしていない場合は、ypchsh や lchsh のような、非ローカルなアカウント情報に対応している chsh の実装を使用すればよい。
オプション¶
- -s, --shell shell
- ログインシェルを指定する。
- -l, --list-shells
- /etc/shells に登録されているシェルのリストを表示して、終了する。
- -h, --help
- ヘルプを表示して終了する。
- -v, --version
- バージョン情報を表示して終了する。
有効なシェル¶
chsh は、システム上のどんな実行ファイルのフルパス名でも受け入れる。
もっと詳しく言うと、デフォルトの動作では、root 以外のユーザに対しては /etc/shells ファイルに登録されているシェルしか受け入れないようになっている。ただし、root ユーザが /etc/shells にない実行ファイルを指定した場合には、 それを受け入れて、/etc/shells に登録されていない旨の警告を出す。 なお、コンパイル時の設定で、どんなユーザに対しても警告を出すだけにすることもできる。
終了ステータス¶
操作に成功すれば、0 を返し、操作に失敗したり、コマンドの書式が無効なときは、1 を返す。
関連項目¶
作者¶
Salvatore Valente <svalente@mit.edu>
入手方法¶
この chsh コマンドは、util-linux パッケージの一部であり、次の URL から入手できる。https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/
July 2014 | util-linux |